俳優はいゆうのジョン・トラボルタが１９９２年ねんに航空機こうくうきを操縦そうじゅうしていた時ときに遭遇そうぐうした「臨死体験りんしたいけん」を語かたり、その出来事できごとに触発しょくはつされて新作短編映画しんさくたんぺんえいが「ザ・シェパード」に出演しゅつえんすることになったと打うち明あけた。

ザ・シェパードは、飛行中ひこうちゅうに電気系統でんきけいとうが故障こしょうした航空機こうくうきを無事ぶじに着陸ちゃくりくさせようとする若わかいパイロットの物語ものがたり。この筋書すじがきは、操縦士免許そうじゅうしめんきょをもつトラボルタが９２年ねんに体験たいけんしたという出来事できごとと酷似こくじしていた。

バラエティ誌しによると、トラボルタは２３日にち、英えいロンドンで開ひらかれた発表会はっぴょうかいの質疑応答しつぎおうとうの中なかで、家族かぞくを乗のせて米首都べいしゅとワシントン上空じょうくうを飛行中ひこうちゅう、自分じぶんが操縦そうじゅうしていた航空機こうくうきの電気でんきが完全停止かんぜんていしする故障こしょうを経験けいけんしたことがあると語かたった。

「自分じぶんは間違まちがいなく死しぬと思おもうことがどういう感かんじか分わかった」「ジェットエンジンは２基きとも良好りょうこうなのに、計器けいきも電気でんきも何なにもなかった。これで終おわりだと思おもった」とトラボルタは言いう。

しかし最終的さいしゅうてきには「まるで奇跡きせきみたいに」無事着陸ぶじちゃくりくできたと振ふり返かえった。トラボルタがザ・シェパードに引ひきつけられたのはそれが理由りゆうだった。この映画えいがは、英作家えいさっかフレデリック・フォーサイスの７５年ねんの同名どうめいの著書ちょしょを原作げんさくとしている。

映画えいがの中なかでベン・ラドクリフ演えんじる若わかいパイロットは、無線むせんも電気系統でんきけいとうも故障こしょうし、燃料ねんりょうも切きれかけて窮状きゅうじょうに陥おちいる。トラボルタはそのパイロットを誘導ゆうどうし、無事着陸ぶじちゃくりくに導みちびく善意ぜんいの人物役じんぶつやくで出演しゅつえんする。

トラボルタはラドクリフの演技えんぎを「死しぬと思おもった時ときの絶望感ぜつぼうかんを表現ひょうげんしている」と称賛しょうさん。同作品どうさくひんについては「生せいと死しと命いのちの大切たいせつさ」というテーマが深ふかく心こころに響ひびいたと語かたった。

ザ・シェパードはディズニープラスで１２月がつ１日ついたちから配信はいしんされる。